8 みそが胃ガンのリスクを低下

2013 6月 25 ガンにならない20のコツ 0 コメント » このエントリーを myyahoo に追加 このエントリーを GoogleRSS に追加 このエントリーを ハテナRSS に追加 このエントリーを Livedoor RSS に追加 このエントリーを goo RSS に追加  by 大崎 華

広島は、ご存知のように太平洋戦争末期に原爆を投下され、多くの市民が犠牲になりました。即死したかたも多数いましたが、被爆によって消化管の壊死が起こり、いわゆる原爆症でジワジワと体を蝕まれながら亡くなったかたも少なくなかったのです。

広島にはみそを食べた被爆者が長寿を全うした例も

ところが、なかには被爆したのに原爆症の症状が出ず、長生きをしたかたもありました。この人たちが日常的にとっていた食べ物、それがみそだったのです。
私は、このみその効能に興味を覚え、さまざまな実験を行ってきました。その過程で、みそが胃ガンの発生率を抑えるらしいことがわかってきたのです。
次のグラフは、強力な発生ガン物質を加えた餌に、それぞれみそ、食塩、ふつうの餌を合わせてラットに食べさせた結果です。

グラフ
ラットでわかった!みそが減らす腫瘍発生率
ふつうの餌、食塩、みそに、それぞれ強力な発がん物質を加えてラットに食べさせた実験。みそ餌で腫瘍の発生率が低いことがわかる。ラット1匹あたりの腫瘍の数も、みそ餌がいちばん少なかった

腫瘍の発生率は食塩餌の73.7%、ふつうの餌の68.4%に対して、みそ餌を与えたグループでは57.9%。しかも、1匹のラットあたりの腫瘍の数も、いちばん少なかったのです。
胃部腫瘍に限ればみそ餌グループの発生率はさらに低く、42.1%という結果になりました。

大豆自体ではなく醗酵食品としてのみそに効果が

みその原料は大豆です。大豆もさまざまな健康効果がうたわれますから、腫瘍発生を抑制しているのが大豆の成分なのか、みその成分なのかが問われるところです。
そこで今度は、みそをその仕込み時期から「初期」「中期」「完熟期」に分けて、同様の実験を行いました。その結果は、完熟期のみその成績が最もよく、このことから、大豆ではなく、大豆醗酵食品としてのみそに効果があることがわかったのです。

おもしろいことに、ふつうのみそでも減塩みそでも、腫瘍の発生率は同じ。つまり、血圧や動脈硬化対策としてはともかく、胃ガンの発生に関する限り、減塩みそにする必要はないということ。

健康効果が高いのは完熟したみそ

みそのどの成分がどのようなメカニズムで発ガンを防いでいるのかは、現在、研究中です。
麹菌や酵母菌が発ガン物質を無毒化するという説もあります。発酵という過程には、どうもまだよく知られていないパワーがあるようです。

みそは6世紀に日本に伝わったとされ、1500年の長きにわたって日本人に愛されてきました。そこにはそれなりの理由があると私は思っています。
昔の人たちは、体験的にみそが体にいいことを知っていたのかもしれませんね。1日1杯のみそ汁で、ぜひ、胃ガンのリスクを減らしましょう。季節の野菜などを入れた具だくさんのみそ汁にすれば、栄養バランスのととのった立派な一品になります。

また、ワカメにはカリウムがたっぷりと含まれているので、みそ汁の塩分で血圧が心配なかたは積極的にみそ汁の具に取り入れてみては、いかがでしょうか。
胃ガン予防には完熟みそが効果的。「熟成」「完熟仕込み」などの表示のものを選ぶとよいでしょう。

広島大学教授・医学博士・理学博士 渡辺 敦光先生
「健康」2005年10月号第1付録「ガン」 主婦の友社 参照

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