ミネラルも重要な抗酸化物質

ミネラルは、からだの生理機能の重要な役割をもっています。

その中でも、セレニウム、銅、亜鉛、マンガン、マグネシウム、鉄などは、SODのパートナーや補佐役としても活躍し、活性酸素の消去になくてはならないものです。

セレニウムはグルタチオンペルオキシターゼの、銅・亜鉛・マンガンはSODの片腕となって働く

体内の酵素系抗酸化物質のグルタチオンペルオキシターゼは、ミネラルのセレニウムを持って、過酸化水素を消去したり、過酸化脂質を分解したりしています。これがなければ丸腰の役立たずになってしまうのです。
銅や亜鉛はSOD(スーパーオキシドジスムターゼ)のもとで働き、スーパーオキシドを過酸化水素に変える作用に貢献しており、このSODの中には、マンガンを持つものがあることも知られています。

セレニウムにはその抗酸化力の強さから、ある種のガンを予防する効果も期待されている

アメリカでは、セレニウムの含有量が少ない土地では、住人のガン発生率が高いという報告があるほどです。そして現代の日本でも、大量の化学肥料や農薬が投入されて土地がやせ、収穫された農作物にミネラルが減少しているのは事実です。

便利な調理済み加工食品に頼る食生活を続けると、各種ミネラルの摂取量が不足してしまう危険があります。加工食品では、ミネラルはマイナス要因としてわざわざ除去している場合が多いからです。

銅やマンガンは、からだがビタミンCを使うのに、またマグネシウムはビタミンCの代謝に欠かせない物質ともされており、これらはビタミンCのパートナーともいえるものですし、鉄はビタミンB類の代謝に関係する一方、皮膚の血色をよくする作用がありますから、これらのミネラルの欠乏は、からだにとって大問題となるのです。

●ミネラルは「必須”微量”栄養素」

ミネラルの一日のおおよその必要量は、セレニウムが50~100μg、銅が1.5~3mg、亜鉛が10~15mg、マンガンが2~4mg、マグネシウムが250~350mg、鉄が10~15mgといったところです。ただ、積極的な活性酸素対策を考えるとなると、それぞれ1.5倍から2倍の量が必要です。

特に女性の場合、鉄の一日の消費量が男性の消費量が男性の2倍なので、鉄分が不足しがち

鉄は、からだの各部に酸素を運ぶ赤血球に含まれる大切な栄養素でもありますので、不足すると女性特有の貧血の原因になります。
これらのミネラルは、酢やレモン汁など、酸っぱいものといっしょに食べると体によく吸収されるため、
ミネラルを多く含んでいる海草類を酢の物にするのは、大変理にかなっている

逆に、食物繊維をとり過ぎると、腸からの吸収が妨げられますので、ミネラルを意識してとる場合は、食物繊維の摂取量を減らすなど、食事のバランスが大切です。

からだの抗酸化力を高めるためには、ミネラルを十分に摂取する必要があるのですが、ミネラルは必須微量栄養素といって、わずかな量は必ずとらなければなりません。

ミネラルをとり過ぎると逆に毒性が出る物質ですから、錠剤などで補給するときは、過剰摂取に気をつけるようにしてください。

 

参考文献
土屋書店「活性酸素を減らせば肌がこんなに若返る」
東京厚生年金病院皮膚科部長 南光弘子監修

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