心筋梗塞は”酸欠”で細胞が壊死する病気

2年ほど前にお知り合いが心筋梗塞で倒れました。

そのときの彼のお話ですが、

朝,起きたら突然,周りが火事だと思うくらい体が熱くなったと。自分だけでなくほんとに火事だと思ったらしい。隣にいる奥様に声をかけるとえ?って感じ。仕事気になるけれどとにかく病院へ行ってソファーで待つこと2時間。

診察で医師が驚いたという。

なぜ、救急車で来なかったんですか?えらいことになってますよ。

すぐに入院です。と言われそのまま、手術。

一命をとりとめたそうです。太ももの血管を切り取り、心臓のバイパス手術。ステントを入れ,血管がつまらないように大手術です。

とんでもないことに。私が知ったのはその1ヶ月以上たったころでした。その傷は、大きく痛々しかった。でもひとつ間違えたら死んでたかも。恐ろしい病気です。

心臓は大事。気をつけないといけないですね。

私たちの心臓は一分間におよそ70回鼓動している

心臓は、一日約10万回も収縮と拡張を繰り返しています。(一年間だと3700万回)それでも、心臓の筋肉”心筋”は決して音を上げずに、黙々と働いてくれているのです。

心臓は、ご存知の通り、からだの各部に血液を送り出す、いわばポンプの役目をしている臓器です。と、同時に、心臓の細胞自体も呼吸をし、生きていくために血液を必要としています。

この心臓を冠のようにとりまいている動脈を「冠動脈」といい、心臓に酸素や栄養分を含んだ血液をとぎれることなく送り届けています。しかも、24時間休みなしのハードな仕事をしている”心筋”は、それだけ多量の酸素と栄養分を必要としますので、それを運ぶ「冠動脈」の仕事もかなりな重労働です。そのため、冠動脈の壁は非常に太く、弾力性に富んでおり、少々もろくなったからといって、普通の動脈のように裂けたりすることはありません。

しかし、決してスーパーマンではなく、冠動脈にも「硬化」は生じます。それによってもたらされる最大の障害は、血管に過酸化脂質やコレステロール、中性脂肪などが付着して、血液の流れがストップしてしまうことです。

心筋に血液が流れなくなると、細胞が酸欠になって、狭心症の発作が起きる

心臓はほかの器官と比較して、特に酸素の欠乏に弱く、酸素の供給が止まると心筋は活動できなくなり、非常な痛みを訴えます。これが、心臓が締め付けられるような「狭心症」の発作です。

狭心症の発作が起きても、すぐに血液の流れが回復すれば、心臓はことなきを得ます。しかし、”酸欠”の状態が続くと、その部分の細胞は呼吸ができず、壊死してしまいます。これが「心筋梗塞」といわれる病気で、壊死の部分が広い範囲に渡ると、心臓は全体として機能を果たすことが出来ず、鼓動が停止してしまうのです。すなわち死を迎えることになるわけです。

酸欠の状態が長く続くと、心筋の細胞が壊死する。これが心筋梗塞

狭心症の発作では、応急処置として”ニトログリセリン”を服用することをご存知でしょうか。ダイナマイトの原料として知られる劇物のニトログリセリンには、塞がったり、収縮したりした血管を拡張して、血液をながれやすくする作用があるのです。

●運よく発作がおさまっても…

ここで、「再灌流(さいかんりゅう)」という現象が多量の活性酸素を発生させる、という事実を思い出して下さい。「再灌流」とは、血液の流れがストップし、虚血状態のところへ、再び血液がどっと流れ込むことをいいます。

狭心症や心筋梗塞の発作で、いったん心臓が虚血状態に陥ると、その場は運よく助かり、心臓の機能が回復したとしても、今度は「再灌流」によって発生した活性酸素に、冠動脈や心臓の細胞が攻撃を受けることになるのです。

もし発作が収まり、一段落しても、安心はできません。心筋梗塞で壊死した細胞は”マクロファージ”に片付けられ、傷ついた部分は修復され始めますが、心筋はほかの組織の細胞と違って、細胞分裂して再生することができないため、損傷のない部分を利用しての”つぎはぎ”の補修工事となります。そのため、完璧に元通りというわけにはいかず、心臓機能の低下につながることは避けられません。加えて、活性酸素にも傷つけられることが、発作後の心臓病の治癒を難しくさせる原因となっているのです。

 

参考文献

土屋書店「活性酸素を減らせば肌がこんなに若返る」

東京厚生年金病院皮膚科部長 南光弘子監修

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