脳の二大弱点が脳卒中の引き金

2013 5月 18 体の酸化が病気の原因 0 コメント » このエントリーを myyahoo に追加 このエントリーを GoogleRSS に追加 このエントリーを ハテナRSS に追加 このエントリーを Livedoor RSS に追加 このエントリーを goo RSS に追加  by 大崎 華

動脈硬化によって血管が破裂するのが「脳出血」で、血液の流れが止まって脳細胞が壊死するのが「脳梗塞」。

どちらも活性酸素がもともとの原因

血液の流れがストップすることによる酸素の欠乏で決定的なダメージを受けるのは、心臓も脳も同じです。
脳は、酸素の大量消費器官で、体内で消費される酸素のおよそ20%は脳で使われています。
心臓のように動いたりはしませんが、からだをコントロールしたり、感情や思考といった精神活動は、大変な仕事量で、したがって活性酸素の発生機会もきわめて大きくなります。

脳の動脈には、からだのほかの部位では見られない、二つの大きな弱点があります。

1つめの弱点

は、血液の流れに逆向きの分岐点があることです。普通、血管が枝分かれするとき、血液の流れが滞らないように、流れる向きに沿ってY字形に分岐します。ところが、脳の血管には後ろ向きに血液が流れる分岐点がいくつもあり、血流の停滞を招きやすい構造になっているのです。
この分岐点にたまりがちなのが、過酸化脂質やコレステロールなどです。動脈硬化は、それが引き金になります。

また、血管の壁が傷ついたときにできる”血栓(血の固まり)”が、壁からはがれて流れるときもこの分岐点に引っかかりやすく、血管をふさいでしまうことが少なくありません。それが逆向きの分岐点となれば、なおさら血流が、逆向きの分岐点となれば、なおさら血流がよどみやすく、血流の流れに支障が出ないのがむしろ不思議なくらいです。

また、心臓から流れてきた血液は脳にそのまま行き渡るのではなく、途中”脳関門”という関所のような所で止められ、血液中に含まれる物質のうち、脳の中を通行してもよいものと、通行を許さないものとに選別されます。というのも、脳はいわば生命活動の中枢を握っている司令塔的な器官で、そんな大事な器官に無条件で物質を通過させれば、脳に不要なものや有害物質が入り込み、どんな事態が起こるかしれないからです。そういった意味では、”脳関門”は非常に重要な役目を果たしているのです。

●やがては「老人性痴呆症」にも

2つめの弱点

は、”脳関門”での選別作業が常時あれば、どうしても血液の流れに余分な手間がかかることになり、急に血管の修復にタンパク質が必要になっても、脳内ではすぐに補修できなくなることです。

一般に「脳卒中」と呼ばれている病気は、「脳出血」と「脳梗塞」の2つに大別されます。

「脳出血」とは、活性酸素によって血管の内壁がはがれ、そこに過酸化脂質が入り込んでこぶができ、それが破裂して出血する病気です。過酸化脂質などで傷んだ血管はもろく、動脈硬化で硬直化した分岐点などは破れやすくなっているのです。特に、高血圧の人には要注意の病気です。

「脳梗塞」とは、血管がふさがれて血液の流れがストップしてしまい、脳細胞が酸欠状態に陥ってしまう病気です。心臓でいえば、「心筋梗塞」にあたります。
どちらの場合でも、酸素欠乏による細胞の壊死と、血液の再灌流の際に発生する活性酸素による障害が生じ、それは神経系に異常を起こす原因となっています。特に、言語障害や半身マヒが、後遺症として残ることが多いのが特徴です。そして、病気の直後には目立った症状が出なくても、こうした病変が蓄積されると、後に血管性の「老人痴呆症」を招くことにもなるのです。

参考文献
土屋書店「活性酸素を減らせば肌がこんなに若返る」
東京厚生年金病院皮膚科部長 南光弘子監修

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