糖尿病もその合併症も「活性酸素」が原因?

2013 5月 18 体の酸化が病気の原因 0 コメント » このエントリーを myyahoo に追加 このエントリーを GoogleRSS に追加 このエントリーを ハテナRSS に追加 このエントリーを Livedoor RSS に追加 このエントリーを goo RSS に追加  by 大崎 華

「糖尿病」とは、血液中の糖の濃度が上昇する病気です。医学的には「インシュリンの不足により生じる疾患」と定義されます。「インシュリン」は、血糖値を下げる働きをするホルモンで、これが足りなくなることによって、血糖値が上昇し、糖尿病が引き起こされるのです。

通常、血糖値は通常70~110で、食後の多いときでも200を超えない程度におさまっています。

これは血糖値を下げるインシュリンと、血糖値を上げるグルカゴン、成長ホルモン、甲状腺ホルモンなどの微妙な綱引きによって調整されているものです。
私たちが食事をすると、その栄養分は腸から吸収され、血液に入ります。栄養分の中には当然血糖値も含まれていますので、インシュリンがただちに活動を始めます。インシュリンが肝臓の門をたたくと、肝臓は蓄えておいた糖(ブドウ糖)を取り込み始めます。また、インシュリンがからだの各組織に回ると、すぐに組織の細胞は血液や体液中のブドウ糖の、細胞内への取り込みを開始するのです。

インシュリンをつくっているのは、膵臓のランゲルハンス島(膵島)というところにあるβ(ベータ)細胞です。

—————————————————

肝臓のβ細胞が活性酸素の攻撃でインシュリンを分泌できなくなり、血糖値が下がらなくなると糖尿病になる

このβ細胞は、その抗酸化システムが比較的弱いため、活性酸素や過酸化脂質に傷つけられ、インシュリンの製造に支障をきたしてしまうのです。これが糖尿病の原因の一つと考えられています(ただし、若年層に見られる糖尿病は、ウイルス感染が引き金になって、自己の免疫作用によるもので、発病の原因は全く異なります)。事実、

糖尿病患者の血液中には過酸化脂質が多く存在し、病状が買い回復するにつれて減少する

ことが確認されています。

●ヒドロキシルラジカルの恐怖

糖尿病が本当に怖いのは、数々の合併症をともなうことにあります。

特に血管に障害が発生しやすく、網膜や腎臓といった毛細血管の集中している場所が狙われて、重症の場合は失明や尿毒症にまで進行してしまいます。
また、糖尿病患者の心筋梗塞による死亡率は一般の二倍以上で、日本人の平均寿命よりかなり低いことが統計的に明らかになっています。
そして、活性酸素はこれら糖尿病の合併症においても、その誘発に深く関わっている疑いが濃厚なのです。

血液中の糖の濃度が高いとタンパク質が糖化され、合併症の原因の1つとなる

糖尿病で血液中の糖の濃度が高いと、タンパク質と糖が結びついて糖化タンパクができやすくなります。この糖化タンパクが生成する反応が進めば、最終的にAGEという物質になりますが、その生成過程で活性酸素の「スーパーオキシド」は酵素系抗酸化物質のSOD(スーパーオキシドジスムターゼ)の働きで「過酸化水素」に変えられます。しかし、酵素もまたタンパク質であるため、SOD自体が糖化され、それによって遊離する亜鉛や銅のために、最強の活性酸素「ヒドロキシルラジカル」が発生してしまうのです。

また、このAGEが動脈の内皮に入り込むと動脈硬化の原因になり、網膜に入り込むとそこに病変をつくります。そして酵素類が糖化されると、それぞれの持つ”生命活動の調整をする”という大切な働きが失われてしまうのです。

参考文献
土屋書店「活性酸素を減らせば肌がこんなに若返る」
東京厚生年金病院皮膚科部長 南光弘子監修

«  糖尿病もその合併症も「活性酸素」が原因?  »

コメントはまだありません »

No comments yet.

RSS feed for comments on this post.

Leave a comment