ガンの発生は、活性酸素?

2013 5月 18 体の酸化が病気の原因 0 コメント » このエントリーを myyahoo に追加 このエントリーを GoogleRSS に追加 このエントリーを ハテナRSS に追加 このエントリーを Livedoor RSS に追加 このエントリーを goo RSS に追加  by 大崎 華

まず日本人の死因のトップであるガンの発生過程と、活性酸素との関わりをみていきましょう。

ガンとは、医学的には、私たちのからだの中で生まれる「悪性の新生物」のことです。それが勝手に増え続け、正常な細胞を侵食して、やがて私たちのからだの機能を破壊してしまうのです。当然、人間が死ねば、ガン細胞もそれ以上生きていけないわけですが、それでもかまわず増殖を続け、結局は自らをも破滅に追い込むほど抑制のきかない化け物-それが”ガン”だといってよいでしょう。

私たちのからだは約60兆個もの細胞でできています。

そして、それら個々の細胞一つひとつには、全く同じ遺伝情報が納められていて、その遺伝情報を伝えるのがDNAです。このDNAには生物のすべての特徴が書き込まれており、DNAを完全に複製することができたら、完璧に同一な個体をいくつでもつくることが可能になります。

あなたもテレビで”クローン蛙”というものを見たことがあるはずです。「クローン」とは、わかりやすくいえば遺伝子が全く同一の個体のことをいいます。つまり、遺伝子の移植技術を用いて、人為的につくったそっくり同じ蛙がクローン蛙です。もし、あなたのDNAをまったくそのままコピーできれば、もう一人のあなたをつくることも理論的には十分可能なのです。

私たちのからだでは頻繁に細胞分裂が行われ、古い細胞は捨てられて、新陳代謝が繰り返されています。

そして、その度にDNAが寸分たがわずコピーされています。しかし、もしあなたの細胞のDNAに傷ができ、遺伝情報に狂いが生じたとしたら、さて、どのような状態が起こるのでしょうか。細胞分裂は正常に進むでしょうか。

その答えは「ノー」です。遺伝情報に狂いが生じると、からだの特徴を正確に伝えることができないため、あなたの本来の細胞とは異なった細胞が生まれてしまうのです。それは、あなたのほかの細胞と協調しようとしない異質なもので、もはやあなたの細胞とは呼べない「新生物」です。

人間のDNA上にある遺伝子の数は数万個といわれ、その中にはもともと数十個から百個のガン遺伝子があるといわれています。そして、これらが活性化すると、細胞がガン化すると考えられています。しかし同時に、DNAには”ガン抑制遺伝子”もあることがわかっており、通常はこれがガン遺伝子の動きを封じ込めているのだと考えられています。
すなわち、現在では、ガン抑制遺伝子が何らかの原因によって機能しなくなり、ガン遺伝子をコントロールするものがなくなって暴走を始めた新生物、これがガンの正体だと考えられているのです。

●「活性酸素」が腫瘍を悪性に変える

このガンのきっかけをつくる要因を”イニシエーター”といいます。イニシエーターには、ガンウイルスの他に、紫外線や放射線の被曝、公害物質、農薬、食品添加剤、タバコ、ストレスなど、実にさまざまなものがあります。

ガンのきっかけをつくる犯人は、多くの場合、「活性酸素」なのです。

「活性酸素」が細胞の核内にあるDNAを攻撃して傷をつけ、遺伝子を破壊してしまうのです。
イニシエーターによって初めのガン細胞ができる段階を”イニシエーション”といいますが、恐ろしいガンといえども

最初はった1個のガン細胞で、これが歯止めなしに細胞分裂を繰り返して成長するわけです。

ただ、ガン細胞ができても、そのままではからだにとっては異物なので、キラー細胞などの防衛軍に殺されてしまうため、誰かの助けがなければ生きてはいけません。そのガン細胞を後押しするものを”プロモーター”といい、ガン細胞が勢いを増す段階を”プロモーション”と呼びます。
このプロモーター役を引き受ける代表的な存在もほかでもない「活性酸素」なのです。この「活性酸素が」、要するに、腫瘍を悪性に変えてしまうのです。
そうして、ガン細胞が急激に増殖し、ガンが進行や転移を開始してしまう段階を”プログレッション”と呼び、もはや、れっきとした「ガン」といえます。

このように、ガンの発生過程は大まかには三段階に分かれ、その重要な場面で決まって活性酸素が顔を出すのです。
もちろん、実際のガンへのプロセスはもっと複雑で、遺伝や、個人の体質、食生活、環境、精神的な作用などが複雑にからみあっているものと考えられます。また、イニシエーションからガンと診断される大きさになるまで、通常は10~30年かかるともいわれています。イニシエーターにしても、熱いお茶を飲み続けると、胃ガンを招くなどの報告があり、すべてが「活性酸素」のせいとはいえません。

ビタミンやミネラル、βカロチンなどの低分子の抗酸化物質の血中濃度が高い人ほどガンになる確率が低いという研究結果があります。

また、紫外線と皮膚ガンの例はすでに述べたとおりですし、タバコと肺ガンの関係を否定する人はどこにもいないでしょう。そのほかにも、数々の発ガン物質による細胞のガン化の過程から活性酸素の動きが明らかになってきており、多くのガンの発生に活性酸素が深く関与していることに疑う余地はありません。

参考文献
土屋書店「活性酸素を減らせば肌がこんなに若返る」
東京厚生年金病院皮膚科部長 南光弘子監修

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